ドゥラメンテ本領発揮?キンカメ系種牡馬の躍進とモーリスの苦戦
ここまでの2歳戦を振り返ってみます。まだ始まったばかりと言えば、それまでですが、定期的に数字を追いかけていくと、いろいろと発見があるものです。
今回はどんな数字が出てくるか。種牡馬成績を集計してみましたので、以下をご覧ください。
2勝以上
なんとドゥラメンテが賞金、勝利数ともに首位となっていました。
いつのまに・・・。
▼勝ち上がったドゥラメンテ産駒

ドゥラメンテはモーリスとともに今年の注目新種牡馬でありながら、出だしはあまり目立たず、期待ほどの勝利数を稼げないのかと思いましたが、レースを重ねるにつれ、本領発揮といわんばかりの数字になっていました。
以下、ダイワメジャー、ディープインパクト、キズナ、ゴールドシップ、リオンディーズと続きます。
ん?リオンディーズ?
そうなんです。じつはキングカメハメハが残した種牡馬の活躍が凄かった。

2勝以上挙げた種牡馬は23頭いましたが、そのうち6頭がキングカメハメハ系。
それに対して、ディープインパクト系はディープ以外だとキズナとディープブリランテの2頭。
勝ち上がり率を見ても、キンカメ系は20%超えが4頭。今後の中央競馬はキンカメ系の馬たちが主役となっていくのでしょうか。
ディープ系と比較すると、サンデー持ちの肌馬との配合がしやすいということも、この結果に結びつくのかもしれません。
そのほかだと、アジアエクスプレスが面白いかもしれませんね。こちらも今年の新種牡馬。
ゴールドシップとFrankelの勝ち上がり率もいつまで高水準がつづくのか。
1勝
続いて1勝の種牡馬たちです。出走数が少ないのは当然としても、勝ち上がり率が10%未満の種牡馬は気になりますね。該当馬は背景を塗りつぶしてみました。
モーリス、エピファネイアは頭数が多いので4%程度に。
ロベルト系はかなり苦戦していると言えそうです。
元々、アベレージよりも一発系というイメージがありますし、雨が多くて重い馬場を苦手としていた可能性もあるかもしれません。
その中でもスクリーンヒーローは3勝しているので、ちょっと特別な存在なのかもしれません。
ミッキーアイルはディープ系として、個人的な楽しみだったのですが、今のところは苦戦中。

未勝利
まだ勝ち星のない種牡馬のうち、出走頭数が10頭以上なのは以下の4頭です。

まさかのヘニーヒューズとハーツクライが。
これは意外でした。
頭数がまだこんなものなので、今後はもっと数字が回復してくるとは思いますが、初勝利はいつになるのだろうと不安になりそうな数字。
次回はいつ集計するか未定ですが、これらの数字をみた今後の注目種牡馬は、次のように考えてみました。
◎ ドゥラメンテ
○ リオンディーズ
▲ アジアエクスプレス
△ ディープインパクト
△ スクリーンヒーロー
ドゥラメンテはずっと首位を守れるのか?
リオンディーズは数が増えてもこの水準をキープするのか?
アジアエクスプレスの初の2勝馬はどの馬になるのか?
ディープはやっぱり大物がでてくるんでしょう。
スクリーンヒーローはロベルト系の筆頭種牡馬になれるか。
注目した点はこんなところです。